ハコベ繁縷(はこべ)) 別名:ハコベラ 学名:ミドリハコベ:Stellaria neglecta、コハコベ:Stellaria media  戻る
分類:ナデシコ科・ハコベ属、越年草  
分布:全国 生育地:畑、道ばた  
高さ:10〜40cm 花期:3〜10月 花色:白  


ここでは、学名のStellaria neglectaに対応するのがミドリハコベ、S.mediaはコハコベとし、ハコベは両者の総称とします。

畑の草といえば、一番先に思いつくのがハコベです。春の七草のひとつで、昔から親しまれています。
秋に出芽し冬を越して、春になると茎を四方に伸ばしながら、上部に小さな白い花をつけます。
花弁は5枚ですが、2深裂しているので10枚のように見えます。花径は、ミドリハコベが6〜7o、コハコベが4〜5oぐらいです。
茎の色は、ミドリハコベが緑色〜赤紫色で、コハコベは赤紫色が強いです。
果実は先がとがった卵型で、熟すと裂けて種が散らばります。葉は卵形で対生します。
コハコベは帰化植物とされる場合がありますが、定かでありません。花弁のないイヌハコベ(S.pallida)は帰化植物です。

畑の中でミドリハコベとコハコベが見られますが、今後、個体数の割合や開花時期等の違いを調べたいと思います。
   

冬越しのコハコベ、美味しそうです。

すでに花を付けている個体もあります。
茎の色や花の大きさから、コハコベだと思います。

茎を分けながら伸ばし、四方に広がります。
これを手で取って草マルチに。春の冷たい風や雨の跳ね返りから、まだ弱い幼苗を守ってくれます。

この個体の茎は赤みを帯びていますが、ミドリハコベかと。
雌しべ花柱は3本、雄しべは8本見えます。

コハコベだと思います。
茎花は小ぶりで、茎は暗赤紫で長く伸びています。

ミドリハコベです。
ヒメオドリコソウと密状態です。

コハコベかも知れません。雄しべの本数は5〜6本です。

ミドリハコベ。
白い雌しべ花柱は3本、雄しべは6本か7本見えます。

ミドリハコベの花が終わった状態です。
これから果実が熟して種子ができます。
そして種を落として枯れます。