オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) 学名:Veronica persicai  戻る
分類:オオバコ科・クワガタソウ属、越年草  
分布:全国 生育地:畑、土手、道ばた  
高さ:10~20cm 花期:3~6月 花色:青紫色  


瑠璃色の可憐な花をつけるオオイヌノフグリ、春を告げる草花の一つです。
畑作業を開始する時に咲いていて、瞳のような花はいつも目を楽しませてくれます。
茎は根元で枝分かれし地面を這って4方に広がり、マット状の株になります。
葉腋から1.5㎝ほどの花柄を出し、花を1個つけます。花は青紫、直径は約8㎜で4裂し、夕方に散ります。
花後の果実はハート形、横幅は7~8㎜で平たく種が数個入っています。
名前の由来は、果実の形が犬の陰嚢に似ているからとか。ハート形の果実を逆さまにすると、確かに。
オオイヌノフグリ、ママコノシリヌグイ、ヘクソカズラなど、どうしてこんな名前が。お気の毒というよりほかにありません。
 

畑の早春の花オオイヌノフグリ。
マット状に広がり、花をたくさんつけます。

葉のわきから花柄を伸ばし、花をつけます。

上花弁は色が濃く、下花弁は小さくて色が薄いです。

放射状の濃青、瑠璃色の瞳です。
雌しべ1本、雄しべ2本。