エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄) 別名:ヒロハギシギシ 学名:Rumex obtusifolius  戻る
分類:タデ科・ギシギシ属、多年草  (ヨーロッパ原産の帰化植物)  
分布:全国 生育地:畑、土手、道ばた、湿地  
高さ:50~120cm 花期:5~9月 花色:うす緑(花序)  


ヨーロッパ原産の外来種で、高さ1mを越す大形の多年草。ヒロハギシギシとも呼ばれます。
ギシギシよりも葉が広いので容易に識別できます。
直立した茎の上部に、枝分かれした多数の花序をつけます。
とにかく繁殖力が強い草なので、大きくなる前に根元をのこぎり鎌で切っています。
根はゴボウ根で引っ張っても抜けません。スコップで取り除くのが一番ですが、一本でくたくたになります。
掘った後にバラバラにして地面に置いとくと根付いてしまいます。
掘った根は持ち帰ってごみ収集に出すしかありません。畑の中では増やしてはならない草です。
本種は他のギシギシ属よりもシュウ酸を多く含み、動物も虫も好んで食べません。
しかしコガタルリハムシだけは、ボロボロになるまで食べつくします。
 

ロゼット状の若葉。シュウ酸が含まれ、かじると酸っぱい。

葉は幅広で主葉脈付近が赤紫色しています。

土手のエゾノギシギシ、たくましいの一言。

つぼみもできたし、そろそろ切らなくては。

咲き始めました。 

赤みが強い花です。

種はおびただしい数です。
油断しないで早めに切断しないとだめです。

近くの畑の状況。畑一面のエゾノギシギシ、栽培しているようです。繁殖力が強い多年草は特に注意が必要です。

撤去しないでトラクターをかけるとこの通り、ひどい目に合いますよ。なにせゴボウ根の多年草です。来年の苦労が思いやられます。