クサノオウ(草の黄、瘡の王) 別名:疣取草、皮癬草 学名:Chelidonium majus var. asiaticum   戻る
分類:ケシ科・クサノオウ属、越年草、有毒植物  
分布:北海道~九州 生育地:草地、林縁、道ばた  
高さ:40~80cm 花期:4~7月 花色:黄色  


高さ80cmにもなる越年草。薬用に利用されますが、全草に強い毒を持ちます。
  アルカロイドの1種であるケリドニンを含み、鎮痛、消炎作用などがありますが、末梢神経麻痺作用もある有毒植物です。
茎や葉を切ると黄色い乳液が出ます。皮膚につくとかぶれるので要注意です。
ロゼット状の根生葉で越冬し、春に中心から茎を立ち上げます。茎は中空で、よく分枝します。
葉は羽状に深く裂け長さ10cm前後で互生し、小葉は掌状。花柄は葉腋から出て先端に黄色い4弁花を数個開きます。
花弁は広卵形で長さは10〜12mm、果実は長さ3~4cmの鞘状で、中には光沢のある黒い種子が入っています。
名前の由来は、茎や葉に傷をつけると黄色い汁が出るので「草の黄」、皮膚病によく効くので「瘡の王」とか。
     

春の葉の様子はやわらかくて美味しそう。一見アザミに似ていますが毒性が強く、誤食すると大変です。

土手に株が2つ。フキノトウ、イタドリと一緒に。

すでに白いうぶ毛に包まれたつぼみをつけています。

咲き始めました。

互生する葉は羽状に切れ込んでいます。
花柄の先に数個の花を付けます。

花は黄色い4弁花。

鞘状の果実が出来始めました。