スミレ(菫) 学名: Viola mandshurica  戻る
分類:スミレ科・スミレ属、多年草   
分布:全国 生育地:林縁、林内など  
高さ:10〜30cm 花期:3〜6月 花色:白、黄、青、紫など  


春の野山を歩くと、必ずと言ってよいほど目にするおなじみの花です。菫は愛される花、人の名前にもなります。
名前の由来は、花の形が大工道具の墨入れに似ているから。知っている人は多いと思います。
花弁は5枚で、上2枚が上弁、両側2枚を側弁、下1枚が唇弁で距(きょ)が後ろに突き出ています。
私の畑の周りにもいろいろなスミレが咲いています。一番多いのがタチツボスミレ(立坪菫)です。
それにしても、名前に「ツボ」がつくスミレの多いこと、ツボは坪で和風の庭の意。庭に生えるスミレ??
      
2020/04/30撮影
シロバナオオタチツボスミレ(Viola kusanoana f. alba)です。オオタチツボスミレの白花種で日本海側に多いです。
2020/04/30撮影
花は大きめで横寸20oほど、葉はハート形。
菫色は青紫色ですが、白や黄色の菫も多いです。
2021/04/19撮影
花が咲く前のタチツボスミレ。

タチツボスミレ(Viola grypoceras)です。
畑の林縁で多く見られます。花色は青紫、大きさは横寸で16oぐらいで葉はハート形。

タチツボスミレの後ろに突き出た距(きょ)の色は、紫色を帯びます。花の中心部は白く、紫の筋が入ります。

オオタチツボスミレ(Viola kusanoana)の花は、タチツボスミレより大きく、横寸で約20oあります。葉はタチツボスミレより大きなハート形で、葉脈が窪んでいます。

オオタチツボスミレの距は白いです。花の中心部は白く、紫の筋が入っています。

ツボスミレ(Viola verecunda)の花は小さく、10oほど。
山に入ると林道脇で見かけますが、私の畑と隣接する林縁でも咲いています。

 花が小さいので目立ちませんが、よく見るときれいでかわいいです。花は白く横寸約10oで、中心部に紫色の筋が入るのがチャームポイントです。