ワラビ(蕨)   学名:Pteridium aquilinum  戻る
分類:コバノイシカグマ科・ワラビ属、多年生シダ植物  
分布:全国 生育地:草地、土手、林縁、丘陵  
高さ:50〜120cm 花期:花は咲かない 地下茎と胞子で繁殖  


ワラビは日当たりの良い草地や土手に生える多年生シダ植物で、春の山菜で最もポピュラーで人気があります。
私の畑の周りの林縁に生え、時々畑の中まで侵入してきます。
30cmぐらいのものが食べごろで、4月下旬から6月中旬まで収穫できます。
 プタキロサイド (ptaquiloside) という発がん物質が含まれていますが、アク抜きによってとり除かれるそうです。
アク抜きは大きめの鍋などの容器にワラビを並べ、お湯(85℃前後)に木灰や重曹を溶かし、ワラビがかくれるまで入れます。
落としふたをして一晩置いたあとに水洗いします。
木灰や重曹が少ないと苦く、多すぎると表面の皮がむけ柔らかくなります。お湯の温度や木灰や重曹の量、難しいです。
アルミ製のものは、アルカリと化学反応し黒くなりますので、使わないほうが良いです。
 アク抜きしてからいろいろな料理に利用できます。おひたし、汁の実、山菜ごはん・・・あなた次第。
 

若芽の握りこぶし。地下茎から次から次へと顔を出し、6月まで毎日のように収穫できます。

このぐらいが収穫時期。これからぐんぐん伸びます。
アクが強く、素手だと手荒れしますのでご注意を。

地中には地下茎が長く伸び、春に所々から顔を出して夏には葉を展開し、緑のシダになります。
根茎の澱粉はわらび餅に。

大きくなると、緑のシダ植物。冬は枯れ、翌年まで残るので収穫時期に目印になります。