キクスイカミキリ (菊吸髪切) Phytoecia rufiventris 分類:甲虫目・カミキリムシ科 食草:成虫、幼虫ともキク、ヨモギなどのキク科植物 害虫度:低★ |
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5月に食用菊を株分けをし、植替えして間もなく、先端が萎れているのが目につくことがあります。犯人はキクスイカミキリ。 成虫は体長10mm前後、黒くて前胸背部に赤い班紋があるのが特徴です。 春に成虫で現れ、新芽から10cmぐらい下に、産卵のため2段のリング状の噛み傷をつけます。 そのため、噛み傷の上部に水が吸い上げられなくなり、萎れてしまいます。 被害苗は、噛み傷の少し下から切取れば脇芽が出るので、被害を最小限にすることができます。 |
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![]() 小さいですが、カミキリムシの特徴がよく出ています。 |
![]() もって菊の上部が萎れています。 |
![]() よく見ると、2段の噛み筋があります。間隔は約10mm。 この中に1個産卵します。 孵化した幼虫は茎の中を食い下がり、地際で蛹になり春に羽化します。 |
![]() 軽く折るだけできれいに分断します。 水を吸い上げる維管束が噛み切られ、上部が萎れてしまいます。 |
![]() 噛み筋の中央付近にたまごがありました。大きさ2.5mmぐらい。 |
![]() 普段は菊の新芽の中に潜んでいます。 気温が低い日は動きが悪く、簡単に捕まえられます。 |
![]() 体長10mmぐらいで触角が長いです。 |
![]() 大きいのと小さいの。体格がかなり違います。 大きい方は13mmあります。 |
![]() 黒い体、赤い班紋が目印です。 |
![]() 腹部はオレンジ色です。 |